22.07.08
セグメンテーションとは?ターゲティングとの違いや具体例を解説!
皆さんは「セグメンテーション」の意味を知っていますか?聞いたことはあるけど、あまり自信がないという方も多いはず。
曖昧に捉えられることも多いセグメンテーションですが、実は大手企業もセグメンテーションを実践して、大ヒット商品を生み出しています。
そこで今回は、
・そもそもセグメンテーションって何? ・ターゲティングと何が違うの? ・セグメンテーションの具体例が知りたい! |
上記のような疑問にお答えし、セグメンテーションの基礎知識から具体例までを解説します。セグメンテーションを理解できたら、自社の商品を大ヒットさせる糸口が見つかるはずです。
目次
セグメンテーションとは
セグメンテーション(Segmentation)とは「区分」という意味を持っており、市場や顧客をニーズ・性質ごとに細分化することを指します。
市場や顧客のニーズに合わせて商品やサービスを展開することは、企業が市場競争で生き残るために必要不可欠です。「STP分析」というフレームワークを用いることで、企業は商品やサービスの市場における位置付けを明確にし、その後のマーケティング戦略に役立てることができます。
STP分析とは、以下3つの英単語の頭文字をとって名付けられた分析法です。
・Segmentation(セグメンテーション) ・Targeting(ターゲティング) ・Positioning(ポジショニング) |
セグメンテーションはSTP分析の1つ目に位置付けられており、市場を細分化することで多様化するニーズに対応できる商品・サービスを提供できる重要なプロセスです。
セグメンテーションとターゲティングの違い
マーケティングにおいて「セグメンテーション」と「ターゲティング」2つの言葉を一緒に使う場面は多く、定義が曖昧なまま会話を進めているという場合も多いのではないでしょうか。
こちらではセグメンテーションとターゲティングの違いを簡単に解説します。
そもそもターゲティングって?
ターゲティング(Targeting)とは、セグメンテーションによって細分化された市場や顧客の中から自社にとって最適なターゲットを絞り込むことです。
どんなに良い商品でも、勝負する市場を的確に選べないと売れません。このようにターゲットを定めることで、ビジネス戦略を明確にし、自社の商品やサービスを成功に導くことができます。
セグメンテーションとターゲティングの違いとは?
セグメンテーションとターゲティングは「持っている役割」が違います。
・セグメンテーション:市場や顧客を細分化すること ・ターゲティング:細分化された市場や顧客からターゲットを決めること |
混合して使われることも多い2つの単語ですが、マーケティングを行う上ではしっかりと使い分けすべきでしょう。
セグメンテーションの2つの具体例を紹介
独自の市場を生み出すには、マーケティング戦略としてセグメンテーションは必要不可欠です。こちらではセグメンテーションを活用した具体例を2つ紹介します。
具体例①:ユニクロ
まず1つ目の具体例はアパレル業界の第一線で活躍する「ユニクロ」です。
従来のアパレル業界で一般的だった年齢層・趣味嗜好・流行・顧客層という顧客層にフォーカスしたセグメンテーションではなく、商品でのセグメンテーションを行い成功をおさめています。
ユニクロでは「Lifewear」という「カジュアルかつベーシックな服」を自社商品の方針とし、カラーやサイズ展開を幅広くすることで、「全世代」に向けた独自の市場を生み出すことができました。
具体例②:JINS
2つ目の具体例は低価格かつおしゃれなメガネを販売するブランド「JINS」です。
従来メガネといえば目の悪いユーザー向けの市場というのが一般的で、各社はしのぎを削っていました。しかしながらJINSは目が悪くない人にフォーカスしたセグメントをし、パソコンやスマホから目の負担を軽減するブルーライトカットメガネ「JINS SCREEN」で新しい市場を開拓しました。
結果的にメガネを使用しない人々のニーズを拾い上げ、これまでとは一線を画した独占的なメガネ市場を生み出したのです。
セグメンテーションはビジネス成功へのプロセス
本記事ではセグメンテーションとは何か、ターゲティングとの違いや具体例を解説しました。
・セグメンテーションとは、市場や顧客を細分化すること ・ターゲティングは細分化された市場からターゲットを決めること ・独自の市場を生み出すにセグメンテーションは重要 |
戦略的にビジネスを成功させるため、セグメンテーションは重要なプロセスといえます。
どんなに良い商品やサービスでも、市場が溢れかえっていたり、勝負する市場が間違っていると思うように売れなものです。
まずは自社の強みは何か、どのような顧客をターゲットにするかなど、セグメンテーションからはじめてはいかがでしょうか
用語集